
ついにこの日が―Windows 10は2025年10月14日でサポート終了
2015年に登場して以来、長年多くのユーザーに愛用されてきたWindows 10。
しかし、マイクロソフトが公式に発表している通り、2025年10月14日をもってWindows 10のサポートが終了します。
サポートが終了すると、現在の最新バージョンである「Windows 10 22H2」を最後に、セキュリティアップデートや機能の追加、不具合の修正プログラムの配信が停止されます。
サポートが停止した後もWindows 10をそのまま使い続けるのは非常に危険です。
なぜなら、以下のセキュリティリスクが高まってしまうからです。
ウイルス感染のリスク
ウィルスにも様々な種類がありますが、例えば、ランサムウェアに感染すると、パソコンに保存されているファイルが勝手に暗号化されてしまいます。
すると、暗号化を解除するために金銭を要求されたり、顧客情報などの重要データが外部に流出してしまう*1 おそれがあります。
情報漏洩やハッキングなどの被害
サポートが終了したWindows 10を使い続けてしまうと、新しいセキュリティ更新が受け取れなくなるため、情報漏えいやパスワードの流出といった被害にあうリスクが高くなってしまいます。
オンライン決済やリモートワークをされている方にとっては、サイバー攻撃による金銭的な被害や業務への影響が発生するおそれがあります。
重要な個人情報や業務データを守るためにも、早めに対策しておくことが大切です。

*1 「ランサムウェア攻撃による被害」は2025年1月30日にIPAによって公開された「情報セキュリティ10大脅威 2025」において、組織編ランキングで10年連続1位に選出されています。
警察庁の公開データでも、2022年以降、国内でのランサムウェア被害は年間約200件のペースで発生しており、深刻な状況が続いています。
特に最近では、大企業の対策強化により被害件数が減少する一方で、中小企業への被害は37%増加したと報告されており「大企業だけの問題ではない」ことが明らかになっています。
一方、Windows 11では最新のセキュリティ技術が標準で搭載*2されていることに加え、毎月最新のセキュリティ更新プログラムを継続的に受け取ることができます。そのためウイルス感染や情報えい、ハッキングなどのリスクを軽減することができます。
*2 Windows 11のセキュリティは、ハードウェアによる保護とソフトウェアによる脅威対策を組み合わせた「多層防御」が特徴です。
定期的にアップデートを適用することで、OSの弱点(脆弱性)を悪用したウイルス感染や情報の漏えい、ハッキングなどのリスクを減らすことができます。

Windows 11で強化されたのはセキュリティ面だけではありません。操作性や利便性を向上させる新機能の追加や改善も行われました。以下はその一例です。
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スタートメニューのデザインの一新
大きなアイコンでアプリケーションやファイルが整理され、より視覚的に分かりやすくなりました。
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スナップ機能の追加
複数のウィンドウを簡単に整理して表示できるようになり、作業効率が向上しました。
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既存機能の改善
例えばスクリーンショット撮影ツールの「Snipping Tool」にはAIを活用した文字認識機能が追加されました。スクリーンショット作成後に手作業でテキストを入力する手間が省けます。
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ゲーマー向け機能の追加
新機能の「Auto HDR」では、ゲームやコンテンツの映像を高ダイナミックレンジ(HDR)で表示します。モニターが対応している必要はありますが、オンにすることでゲーム映像の光と影の表現がより鮮明になります。そのほか「DirectStorage」、「ゲームモード」なども追加されました。
今こそ買い替えのベストタイミング!
2025年10月14日のWindow 10サポート終了までにOSをアップグレードするか、買い替える必要があります。
買い替える場合、サポート終了が近づくと、買い替えを考え始めるお客様が多くなるため、直前の3ヶ月(7~10月)には品薄になったり、納期が長くなることが予想されます。
そのため、余裕を持って準備しておくことを強くおすすめします。

基本はこれ!2025年基準の“快適スタンダード構成”
以下に当てはまる方は、ぜひ早めの買い替えのご検討を
- 2015年~2017年頃にPCを購入した方
- 起動や動作にストレスを感じている方
- Windows 11へのアップグレード非対応のPCをお使いの方
- パソコンを使用していてトラブルが増えてきたと感じる方
買い換えるかアップグレードどちらを選ぶか
パソコンの買い換えか、アップグレードか、どちらを選ぶべきかお悩みかもしれません。 システム要件を満たしていれば、無償でWindows 11にアップグレードできますが、システム要件を満たしていない場合や、スペック不足を感じている場合、またはパーツの故障リスクが気になる場合には、パソコンの買い替えをおすすめします。
Windows 11のシステム要件
カテゴリ | 要件 | 補足説明 |
---|---|---|
プロセッサ | 1ギガヘルツ (GHz) 以上で2コア以上の64ビット互換プロセッサまたはSystem on a Chip (SoC) | 現在主流の多くのCPUではクリアしている条件ですが、2017年以前のCPUは対応していない場合があります。 |
メモリ | 4GB | 一般的な使い方(ネット、Officeなど)であれば最低でも8GB、複数のアプリケーションを立ち上げて使用する場合には16GB以上のメモリが必要です。 |
ストレージ | 64 GB以上の記憶装置 | 64GBはあくまでも「OSのインストール」に必要な最低限の容量です。快適に長く使うことを考えると、1TB SSD以上にしておくほうが安心です。 |
システムファームウェア | UEFI、セキュアブート対応 | ー |
TPM | トラステッドプラットフォームモジュール (TPM) バージョン2.0 | ー |
グラフィックスカード | DirectX 12以上 (WDDM 2.0 ドライバー) に対応 | グラフィックカードがDirectX 12をサポートしている必要があります。 |
インターネット接続と Microsoft アカウント | 個人向けWindows 11 ProとWindows 11 Homeは、初期設定時にインターネット接続とMicrosoft アカウントが必要 | ー |
Windows 11アップグレードに対応しているCPUの一覧
発売年 | Intel(Core / Ultra シリーズ) | AMD(Ryzen シリーズ) |
---|---|---|
2017年 | 第8世代 Core i7-8700K など | - |
2018年 | 第9世代 Core i7-9700K など | 第2世代 Ryzen 7 2700X など |
2019年 | - | 第3世代 Ryzen 7 3800X など |
2020年 | 第10世代 Core i7-10700K など | 第4世代 Ryzen 7 5800X など |
2021年 | 第11世代 Core i7-11700K など | - |
2021年 | 第12世代 Core i7-12700K など | - |
2022年 | 第13世代 Core i7-13700K など | - |
2023年 | 第14世代 Core i7-14700K など | 第5世代 Ryzen 7 7800X など |
2024年 | 第15世代 Ultra 7-265K など | 第6世代 Ryzen 7 9800X など |
Windows 11のパソコンを購入するメリット
Windows 11が最初からインストールされているパソコンなら、システム要件を心配することなく、すぐに使い始められます。インストールやアップグレードなどの作業も不要です。
下の表に、Windows 11のパソコンを購入するメリットをまとめました。
メリット | 具体的には |
新しいPCなので、ハード面でのリスクが少ない |
新しいPCは、まだ使用されていない新品のパーツで構成されています。そのため、故障や劣化のリスクが低いです。データが消失してしまう、動作しなくなるなどのトラブルが起こる可能性を抑えられます。
ポイント
|
最新パーツにより処理性能が向上している |
Windows 11搭載のPCは、Windows 10が登場した当時のパソコンと比べて、CPUやグラフィックボード、メモリの性能が大きく向上しています。そのため、処理速度やラグに悩まされることが少なくなりました。
ポイント 近年では、一度に扱えるデータの容量が増え、高画質な画像や動画、3Dグラフィックをスムーズに処理できるようになっています。また、最近ではAI処理専用のコアを搭載したNPUを備えたCPUも登場しています。 |
システム要件に適合しているかどうかの確認が不要に | Windows 11がプリインストールされたモデルを購入すると、すでにすべての構成パーツがWindows 11のシステム要件に適合しているため、全パーツがシステム要件を満たしているかどうかの確認が不要となります。さらに、既存のパーツを使い回すことによる問題も発生しません。 |
インストールやアップグレード作業が不要に | インストールやアップグレード作業が不要となり、お手元にパソコンが届いたその瞬間からWindows 11の機能を活用できます。 |
Windows 11は、Windows 10の多くのアプリケーションに対応していますが、お使いのソフトがWindows 11に対応しているかどうかを、事前に確認しておくと安心です。
もし、お使いのソフトがWindows 11に対応していないなどを理由にアップグレードできない場合には、最大3年間の 有償の延長サービス がMicrosoft社により提供されているため、そちらの利用をご検討ください。
おすすめ構成ガイド
「どんなPCを選べばいいか」迷っている方は、こちらのフローチャートを参考にしながら、用途に合ったPCを見つけてみましょう。PCは大きく分けて、ビジネス、ゲーム、クリエイティブの3タイプに分けられます。
PC選びの際には、目的に応じて最適なモデルを選ぶことが非常に重要です。なぜなら、それぞれの用途によって求められるPCの性能や機能が異なるためです。
例えば、事務作業やWebブラウジング、メールのやり取りなどを主に行う場合は、そこまで高い性能は必要ないことが多いのですが、一方で、ゲームのプレイや動画編集においては、CPUやグラフィックカード(GPU)、メモリの容量が求められます。
これらのパーツの性能が不足していると、ゲームプレイ中のフレームレートが低くなったり、レンダリングや編集の際に遅延が生じたりすることがあります。
「Windows 11更新セール」対象のBTOパソコン
現在、「Windows 11更新セール」が開催されており、通常よりもお得な価格でBTOパソコンをご購入いただけるチャンスです。ここでは、セール対象となっているおすすめモデルをご紹介します。
BTOパソコンとは...?
あらかじめ決まったパーツ構成のパソコンでは、イメージに合うモデルが見つからないこともあります。そんなときでも、BTOパソコンなら、ベースとなるモデルを選んだ後に、使い方や予算に合わせてパーツを組み替えられるので、自分にぴったりの一台を手に入れることができます。
なおBTOとは「Build to Order(ビルド・トゥ・オーダー)」の略で、ご注文を受けてからパソコンを製造する方式のことです。
パソコンショップSEVENの場合は、CPU、メモリ、ストレージ(SSD)、グラフィックボード、電源ユニット、パソコンケース、CPUクーラー、ケースファンと、ほぼすべてのパーツを選ぶことが出来ます。
「もっと性能をアップしたい」「静かに動作するPCにしたい」「ストレージをたくさん搭載したい」といった希望にあわせて、細かくパーツを選べるのが特徴です。
セール対象のビジネス・テレワーク向けデスクトップPC
仕事や会議、オフィス作業、ビデオ通話ができるデスクトップPCをお探しの方へ。
この構成であれば、ビジネスに必要な主要なアプリケーションの多くが快適に動作し、日常業務やテレワーク、オンライン会議を効率的にこなすことができます。
Microsoft Word、Excel、PowerPoint、Zoom、Google Meet、Teamsなどのアプリも快適に使用できます。
お客様のご要望に合わせてページ上で構成のカスタマイズが可能です。
セール対象のBTOゲーミングPC
最近では、ゲームのプレイ環境としてWindows 11がますます一般的*3になっています。例えば、Steamで人気のある『モンスターハンター ワイルズ』や『ストリートファイター6』は、どちらもWindows 11での動作が公式にサポートされています。
*3 Steamのハードウェア&ソフトウェア調査によると、2025年1月時点でSteamユーザーの53.46%がWindows 11を使用しており、Windows 11の普及が進んでいます。
これからPCを購入する際には、Windows 11対応のPCを選ぶことで、より快適なゲーム環境が期待できます。
セール対象のクリエイティブ作業向けPC
こちらは特にクリエイター向けに設計されたモデルで、デザイン、3D制作、動画編集などのクリエイティブな作業を圧倒的なスピードでこなせます。Photoshop、Illustrator、Premiere Proなどのプロフェッショナル向けソフトウェアも快適に動作するスペックです。
少し高めのスペックを選ぶ=結果的に長く使えてお得
少し高めのスペックを選ぶことで、結果的に長く使えてお得になります。性能に余力があれば、ソフトやOSの要求スペックが上がっても、買い替え時期を遅らせることができます。
長期間安心して使い続けたい方に特に重視していただきたいのは、CPU、メモリ、グラフィックボード、電源の4つです。
これらのパーツの交換は、パーツ同士の相性の問題*4により難しい場合があるのに加えて、交換作業自体にも余計な手間やコストがかかる可能性があります。長期的に使い続けられる性能を持ったパソコンを選ぶことが大切です。

*4 一般的に「パーツの相性問題」といわれるものです。例えば、CPUとマザーボードの互換性、メモリの規格や容量の制限、冷却システムとの適合性、グラフィックボードと電源ユニットの電力供給能力の違いなどが問題となります。
パソコンの買い替え時のチェックリスト
パソコンの買い替えの際に、以下のチェックリストをお使いいただければ、必要な準備や作業を漏れなく、正しい手順で進めることができます。
チェック項目 | ポイント | |
---|---|---|
重要データのバックアップ | クラウドや外付けHDD、SSDへデータのバックアップを行います。バックアップ後は、すべての重要データが保存されているか確認しましょう。 | |
パスワードやアカウントの確認 | 使用中のアカウントやパスワード情報を整理し、パスワードマネージャーを利用している場合は移行方法も確認しましょう。 | |
使用している周辺機器のドライバやソフトがWindows 11に対応しているかを確認 | 使用している周辺機器やソフトがWindows 11に対応しているか、メーカーの公式サイトで確認しましょう。 | |
新しいパソコンの初期設定 | 新しいパソコンを開封し、Wi-Fi接続やMicrosoftアカウントへのログイン、OSの最新アップデート適用などの初期設定を行いましょう。 | |
使用する周辺機器のドライバのインストール | プリンタやスキャナなどの周辺機器のドライバをインストールしましょう。 | |
ソフトの再インストール | 必要なソフトのインストールファイルをダウンロードし、ライセンスキーを確認して再インストールを行いましょう。 | |
データやパスワードの移行 | 保存したデータを新しい環境に移行し、パスワードの移行も忘れずに行いましょう。 | |
古いパソコンの処分 | データ移行後はデータ消去ソフトや物理的な破壊でデータを完全消去し、メーカーや自治体のルールに従って適切に処分しましょう。 |
※パソコンの処分に関しては、PCを購入したメーカーの公式サイトに処分方法が記載されている場合はそれに従い、記載がない場合は自治体の指示に沿って処分をしましょう。
まとめ|安心してWindows 11へ移行するために
安心してWindows 11に移行するために、早めに準備を始めましょう。
Windows 10のサポート終了(2025年10月14日)は、まだ先のことのように感じるかもしれませんが、パソコンの買い替えやデータの移行、使っているソフトがWindows 11に対応しているかの確認など、実際にやることは思ったよりも多いです。
サポート終了が近づいてから準備しようとすると、パーツが品薄になったり、注文しても届くまでに時間がかかることがあります。
そのため、Windows 10サポート終了の直前に買い替えを決めるのではなく、早めに準備を始めることをお勧めします。
余裕を持って準備を進めれば、慌てることなくスムーズに移行できます。今のうちから少しずつ準備を始めておくと安心です。
また、PCを買い替える際は、自分が使う目的に合ったパソコンを選ぶことが大切です。自由にパーツ構成を指定して注文できるBTOパソコンなら、目的に合ったパソコンを見つけられます。 この記事ではパソコンショップSEVENの「Windows10サポート終了 買い替えキャンペーン」セール対象のモデルをご紹介しました。
その他、お得なWindows 11 搭載パソコンはこちらから!
パソコンショップSEVENでは、このほかにもセールやキャンペーンを実施しています。
BTOパソコンをお探しの方はこちらもご確認ください。