静音化について

音の元となるパーツを静音パーツに置き換えていきます

パソコンの動作音を静かにすることを文字通り静音化と言われていますが、
どういった方法で実現しているのでしょうか?

一つのしきい値として30dBという数値が挙げられます。
30dBは耳元のささやき声や比較的静かなオフィスの音量と同等で
これを超えない程度が静音パソコンとしてふさわしいとされています。

BTOパソコンにおける静音化は既存のパーツを静音性の高いものに変えることで、
少しでも内部音を小さくするといった手法がとられています。

ケースの変更

まず、ケースをフルタワーやミドルタワーと呼ばれる、
大型のものに交換することをお勧めします。

小型やスリムケースは

  • 排熱性に乏しくファンの稼働率が高くなる
  • 容積や表面積が小さいため、音を吸収する要素に乏しい

といった理由でCPUクーラーや電源ファンに負荷がかかりやすく、
静かな状態を保つのが難しいからです。
(静音対応の小型ケースもあります)

一方ケースが大きいと容積と表面積が大きくなり、
ケース内温度を低く保つことが容易になります。
またプレートが厚いのに加え前述のように容積も大きいため、
音が吸収されやすくなるというのもポイントです。
剛性を維持しやすく、造りがしっかりしているのでビビリ音(振動音)も少ないです。

memo:静音ケース

静音ケースといわれるPCケースは、ケース内部に消音のプレートが取り付けられていたり、
気密性を上げて音漏れを防ぐなどの施工がされています。

ケースファンの追加および静音化

通常、ケースの付属のファンがうるさいということはあまりありませんが、
回転速度が上がると風切り音や回転音が大きくなることはあります。
また付属のファン自体の個数がケースに取り付けられる数よりも少なく、
それだけでは十分な排熱を行えなえません。
ケースファンを追加したり静音性の高いファンに換装すると
ケース内の温度の低下につながり、
結果CPUクーラーや電源、グラフィックカードのファンを
酷使しなくてもすむようになり、パソコン全体の静音化にもつながります。

CPUクーラーや電源ユニットの変更

冷却のために空気を取り込んだり送り出したりするファンですが、
パソコンパーツのいたる所に付属しています。
しかし、その稼働状況には大きな差があります。
CPUクーラーや電源ユニットのファンは設定にもよりますが高い回転数を維持しやすく、
ケースファンやグラフィックカードのファンは温度が
非常に高くならない限りは比較的低速で回っています。
つまりCPUクーラーや電源ユニットの静音性を高める事で、
比較的容易にケース内の音を静かにすることが可能となります。
上記のケースファンの追加および静音化とのシナジーもあるため、
合わせて対応するのもよいでしょう。

グラフィックカード

グラフィックカードは同じGPUでもメーカーによってチューンナップが異なり、
GPUのクロック数やメモリクロック数がそれぞれ違います(上限は決まっています)
またクーリングシステムもリファレンスモデルを除き
メーカーごとに大きく異なります。

しかしどのメーカーのクーリングシステムが優秀かというのは製品によるので
一概にどのメーカーがいいとは言い難い部分がありあます。

弊社取り扱いの製品は入荷状況によりメーカー・型番が異なります。
ご注文の際、どのメーカーのグラフィックスカードかが気になる場合は
お問い合わせください。

「静音」の基準

「静音」の基準は人によって大きな差があります。
感覚的なものである上に、パソコンの設置場所やご使用状況にもよるためです。
予算や環境など、ご購入前に併せてご検討・ご相談ください。

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