グラフィックカードを取り付けるメリットは?

どういったユーザーが
グラフィックカードを使うべきなのでしょうか

グラフィックカードを利用しない場合、
マザーボード上のオンボードグラフィック
と呼ばれる箇所がグラフィック描写を行います。
その際に行われる処理にはCPUとメモリを利用するため、
他の処理とCPUやメモリを共有することになります。
また、グラフィック処理と描写はメモリに依存することになります。
よって、上記の影響により
微細な描写が長く続く様な処理に関しては
どうしても挙動が重くなってしまうという欠点があります。

そういった問題点を解消するのがグラフィックカードになります。
グラフィックカードにはグラフィック処理専用のCPUであるGPUと
グラフィック処理専用メモリであるグラフィックスメモリが搭載されており
これらがグラフィック描写についての全てを担います。
グラフィックカードは映像出力を行うための独立したパーツであるため、
その機能を全てグラフィックに割くことができ
オンボードグラフィックより高い描写性能を得ることができます。

グラフィックカードを取りつけた際に以下のメリットが考えられます

(1) グラフィック関係の性能アップ

最も一般的に判りやすく性能を発揮するのは3Dゲームや3DのCG・CADなどですが、
動画・画像関連でも性能・画質向上が見込めます。
特に高解像度の動画においては大きな性能向上が見込まれます。
Windows Vistaから利用可能なデスクトップ機能のWindows Aeroも
標準のマザーボード付属のグラフィックでは動作がおぼつきませんが、
ミドルクラスのグラフィックカードを利用すると快適に動作します。

(2) 総合的な性能アップ

上記にあるようにオンボードのグラフィックの場合、
グラフィック処理はCPUとメモリの性能を
一部間借りしてグラフィック関係の処理を行います。
この部分をグラフィックカードで行うようになりますので
パソコン全体としての総合的な性能アップが見込めます。
動画を視聴したり動画サイトを見ながら並列で他の作業を行う、
といった状況でグラフィックカードの効果を大きく実感できると思います。

(3) デュアルディスプレイ

ディスプレイ2画面を同時に使用できるようになります。
画面を延長して2倍の広さで使ったり、
同じ画面を2つに写すことも出来ます。
最大画面出力数は3画面出力可能なグラフィックカードを
2枚利用する6画面出力になります。

(4) 使用可能な出力端子の増加

DVI(デジタル)端子やテレビ出力などの出力端子が使用できるようになります。
端子についての詳細は以下に記載します。
ディスプレイ端子について

(5)発色の精度・描画速度の向上

現行製品だと極端に目に見えた変化はないですが
発色・色合いの設定の幅・正確さ・リフレッシュレートなどは
きれいに動作、細かく設定できます。

参考:グラフィックカードは必須ですか?
参考:…のソフトを使用する、…の作業を主に行う予定ですがグラフィックカードは必要ですか?

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